猫を飼うと決めた日ー1匹の猫との出会いと別れー
(我が家の家族構成はこちらから)
毎日子育てに明け暮れていた私に、
コロナ禍がきっかけで少し余裕ができてきた頃。
(詳しくは前回のブログをどうぞ↓)
ジロー君(次男)の幼稚園の送り迎えの途中に、
私が「猫屋敷」と呼んでるおうちがあります。
野良猫が5匹ほど庭にいて、玄関先でよくひなたぼっこをしているのです。
日によって猫の種類は多少入れ替わるのですが、
大体が黒猫ちゃんで、集団生活しています。
息子たちは、毎日そのおうちの前を通るのを楽しみにしていて、
家が近くなってくると「今日は猫ちゃんいるかなぁ?」と聞いてきます。
ある日、いつもの猫屋敷前を通ると、玄関先に白っぽいふわふわの塊がひとつ。
「ん?」
よく見ると、とても小さい子猫ちゃんではないか!!
片目が上手に開いておらず、産まれて1か月も経っていないのでは?というくらいの小ささ!
「うあぁぁぁ~かわいいいぃぃ~♡(小声)」
大きな声を出すと逃げちゃうので、
息子たちと遠巻きに、猫ちゃんたちを眺めていました。
その日は「また来るからねー!」と言って、バイバイしました。
それから1か月ほど、その赤ちゃん猫をみかけることもなく、私たちもすっかり忘れていたある日、
再び猫屋敷の玄関先に、小さな猫ちゃんがっ!!!
(写真下手くそか!!という意見はご遠慮ください。笑
門の中に入った後に撮ったんだもの;;)
「わぁ!もしかしてあの時の子かな!?少し大きくなってる!!」
前回とは違い、おめめもぱっちり開いていて、あいかわらず可愛らしい姿をしていました。
ここで、ジロー君がじりじりと、子猫ちゃんと距離を詰めていく!!
(ジローは、走ると猫が逃げて行ってしまうことを理解しています。)
「あれ?逃げないなぁ、珍しい」
基本野良猫ちゃん達なので、人に対する警戒心が強く、
今までの子たちは、一定の距離近づくと、必ず門の中に逃げてしまいます。
そのため、毎日見ていても、触ったりなでたりしたことはありませんでした。
そして、ついに!
ジローは子猫ちゃんの目の前にしゃがみ、手を頭に伸ばすっっっ!!
「さ、触れるのか!?触ったーーーー!!!!」
ジローは、優しく子猫ちゃんの頭をナデナデ。
それをみてサブちゃん(三男坊)も近づき、一緒に優しくナデナデ。
「うあぁ、人懐っこい猫ちゃんだなぁ!まだ小っちゃいから警戒心がないのかな?」
少しナデナデしていたら、偶然おうちの方が出てきました。
「あ、こんにちは!猫ちゃん見させてもらっています!」
実は2~3度、こうやって偶然会ってお話したことがあり(向こうが覚えてるか分からないがw)、「いつでも見ていってね」と言われていたので、玄関で会っても気まずさはありませんでした。
そこから少しお話をしていると、
「ここらの野良猫たちが庭に集まってきて住み着いてるんだけど、
最近増えすぎて困っている。貰い手を探してるんだけど。」
と言われました。
野良とは言えど、おうちの方が飼っているようなものなのだろうな~と思っていたので、びっくり!
実はタロさん(長男)とオトさん(夫)が、大の猫好きで、
ここ数年、猫飼いたいと言われ続けていたのを、私がNO!している状態だったので、めちゃめちゃ迷いました。
(長男の猫飼いたいアピールについては、こちらをどうぞ↓)
もし猫を飼うとしたら、サブちゃんが幼稚園(プレ)に入る1年後以降に、保護猫などで、偶然いい出会いがあれば飼ってもいいかなぁ~と思っていました。
(現在でも、年間4万頭近い猫が殺処分されている現状を知り、ペットショップで買うことは考えていませんでした。)
しかし、コロナ禍で旦那が在宅になり、少し余裕が見えてきたこのタイミングで!
本来なら警戒心MAXである野良猫ちゃんに、偶然にも人懐っこい子猫が現れた!!
これは神様に飼えと言われているのではないかっ(;゚Д゚)(大げさ)
正直迷ったものの、その場では判断できず、
「ちょっと家族と相談します!他にも猫ちゃん欲しい人がいないか聞いてみますね!」
と言って、その日はバイバイしました。
それから数日間、毎日猫ちゃんを見ては悩んでいました。
その白猫ちゃんは、他の黒猫ちゃん達と行動を共にしているものの、明らかに毛色が一人だけ違いました。
「たぶん血はつながってないんだろうなぁ・・・」
その近所で、たまに子猫と同じ毛色の成猫を見かけるので、その猫ちゃんが親かな、と推測しました。
でも、その子猫と一緒にいるところを見たことないし、子育てしてる気配はないなぁ・・・
たぶん育児放棄してて、一緒にいた黒猫ファミリー(親猫2匹と子猫2匹)が面倒みてるんだろうな。
「貰い手を探している」と言われて4日後くらい、
再び玄関先で子猫ちゃんに会い、子供たちは優しくなでていました。
その姿を見て、「これだけ優しく接することができるんだったら、子供たちも猫ちゃんも安心して暮らしていけるのではないか」と判断しました。
そして何よりも
単純にその猫が可愛い( ;∀;)チクショウ
絶対大変になるだろうけど、この子をうちの家族として迎え入れよう!死ぬまで面倒を見よう!という決意が、その時できました。
その日、帰ってすぐオトさんに相談し、オトさんは大喜び!
帰ってきたタロさんにも話し、タロさんも大喜び!
ただ、タロさんには以下のような話をしました。
「ママは家事や弟たちの面倒を見るので忙しいし、猫のお世話隊長はタロさんがやってね!
猫が食べたら困るから、小さいおもちゃはまたしまわないといけないし、ケガしたら困るから、お部屋は綺麗に保たないといけないよ。
扉も開けっ放しだと逃げちゃうからね、すぐ閉めるようにしよう。
旅行にも行きづらくなるからね。」
タロさんは、「分かった!」と納得してくれました。
そこから子供たちは、おもちゃで遊んだ後の片づけを頑張り、扉があけっぱなしになっていたら、お互い注意するようになりました。
正直ここまでするようになるのかと、びっくり!
私とオトさんも、部屋を片付け、食べ終わった後はすぐ片づけをし、流し台をピカピカの状態にするようになりました。
猫さまさまっっ!!!(_人_)
その週末は家族みんなで、必要最低限の猫グッズを買いにいくことに。
車の中では「猫の名前何にする?」とみんなで案を出し合いましたが、
結論、タロさんの「実際に猫ちゃんを見てから決めよう!」という一言で、決定はしませんでした(笑)
(猫ちゃんに実際にあったことあるのは、私・ジロ・サブだけで、タロ・オトさんは写真でしか見たことありません。)
そして、いよいよ子猫を迎えに行きました。
その日は猫たちは誰もおらず空振り。
おうちのインターホンを押して、
「あの子猫ちゃんを飼うことにしました!見かけたら教えてください!」
といって、携帯番号を渡しました。
「朝方によくいるので、朝見に来るといいですよ」
と教えてもらい、そこから毎日、朝見に行くもいない。
というか、黒猫ファミリーはいても、その白猫ちゃんだけがいない・・・
「うーーん、大丈夫かなぁ・・・」
オトさんと少し心配していたところ、
おうちの人から電話がありました。
「子猫ちゃんを捕まえようとしてるんだけど、警戒心がつよくてなかなか難しい。餌をあげて手なづけないといけないので、数日はかかりそう」
と連絡がきました。
「よかった!いたんだ!!」とホっとし、
「今から伺っていいですか?」と聞いて、キャリーと餌をもって、猫屋敷へ。
おうちの人は、黒猫ちゃんを必死に捕まえようとしていました。
「あれ?白猫ちゃんはいないんですか??」
「あの子は数日前に道で倒れててね・・・亡くなってたんだ」
言葉を失いました。
え??
うそっ!!!
前なでてあげたときは、あんな元気そうだったのに!!!!
なんであの時保護しなかったんだ!!!
そうしたら助かってたかもしれないのに!!!
飼育グッズがなかったので、仕方がなかったとはいえ、あまりのタイミングの悪さに、かなりのショックを受けました。
もっと自分が早く決断できていたらーー。
「白猫ちゃんを貰う予定だったので、いったん帰って家族に相談してみますね、ありがとうございます。」
と言って、その日は帰りました。
オトさんに話すと、オトさんもかなりショックを受けていましたが、
「しょうがないよ、他の猫ちゃんを探そう」と前向きに話してくれました。
次はタロさん・・・・
毎日学校から帰ってくると、開口一番に「今日は猫ちゃんいた?捕まえられた?」
と聞いてくるタロさん。
家に帰ったら、もう猫ちゃんがおうちにいるかもしれない、と本当に毎日楽しみにしていました。
猫ちゃんが亡くなっていたことを話し、できるだけ、前向きになるように慎重に話をしました。
「子猫ちゃんは、このおうちに来てもすぐ亡くなっていたかもしれない。
家にくる直前の、このタイミングで亡くなったことには意味があるのかも。
私たちがいったん家族として受け入れてからすぐ亡くなってしまったら、私たちは今以上にショックだったと思うんだ。
このおうちに家族として迎え入れる縁のある猫ちゃんはきっといるから。
今猫のおうちの人が、黒猫ちゃんを捕まえようとしてくれているから、一旦返事を待とう。
ただ、黒猫ちゃんは警戒心が強いし、家族と一緒だから、もし難しそうだったら、新しい猫ちゃんを探そう。」
ーーータロさん、号泣。
だよね・・・毎日あんなに楽しみにしてたもんね。
猫の世話もがんばるって言ってたもんね。
片づけも頑張ってたもんね。
悲しみで、その日一日ひきづっていたタロさん・・・
次回、新たな猫探しに続きます。